高圧洗浄機による作業風景


高層ビルや室内でも高圧洗浄が可能です。


通常3段階の研磨作業を行う


実用新案出願中

高層ビルのバーナー仕上げ石材を洗浄する時の
当社独自の洗浄工法

(中和高圧洗浄バキューム回収措置)による有効性

洗浄の問題点とその現状
近年増加した、御影石や花崗岩等の石材系PC板による高層ビル。
高級感と独自の風合いのある素材ですが、その高い吸水性により、他壁面素材より洗浄時に問題が多い事もまた事実かと思います。

壁面の汚染が、石材内部で固着しはじめる竣工10年程度経過したビルでは石材表面を微量に剥離させるフッ化酸性洗剤を使用しないと洗浄効果が得られない状況となりがちです。
(添付資料、当社洗浄実績ビルでの過去10年の洗浄経緯)

しかし、石材を微量に剥離させる為のフッ化系酸性洗剤を使用した場合、用法、用量を誤ると、石材表面が損傷したり、薬剤塗布後の洗い流しを、散水だけで実施すると、洗剤のフッ化成分が内部に多量に残留します。又、フッ化物で遊離した石材も残留、乾燥後に再固着します。
石材内に残留したフッ化物は、雨水を吸収すると再度活性化され、石材を徐々に腐食させます。
(霧吹き等の極少量散水(約0.3L毎分)は塗布洗剤の大半が石材内部に残留)

遊離石材が残留している状況ではフッ化物による石材遊離効果が石材内部では発生していても、これを除去していないと本来の洗浄効果が現れません。

つまり、フッ化物により遊離した石材を完全に除去しないと、汚染はその遊離石材に浸透している為、汚染除去できずに、必要以上のフッ化物を更に塗布する事となり、これが石材損傷に繋がりやすくなります。

様々なビルの酸性洗剤使用による失敗例としての経年劣化は殆どこれが原因ではないでしょうか。

残留洗剤と剥離効果

当社独自の洗浄工法その有効性

この為、用法、用量を正しく(必要最低限のフッ化物濃度とその塗布量)塗布し、薬剤成分を中和処理させた上、フッ化物が石材内部に残留しない様、又、遊離石材を完全除去させるべく高圧洗浄を行う事が最も安全かつ効果的な洗浄方法となります。
しかし、高層ビルで高圧洗浄をそのまま実施する事は地上への落水、薬剤落下、薬剤の壁面流水が広範囲で発生する為、現実的に無理となります。

そこで、今回ご紹介する洗浄工法は、シーリング目地部分に設置する落滴防止容器をあてがい、地上や、洗浄部位下壁面に落液が全く無い状況で洗剤塗布した後、洗浄水を強制回収するバキューム回収機付き高圧洗浄機で、内圧100キロ、毎分12L突出程度の洗浄を実施します。

酸性薬剤で遊離した石材と塗布した薬剤は、高圧洗浄で殆ど除去しているので、洗浄後の経年変化、損傷は殆どありえない状況です。

結果的に高層ビルのゴンドラ作業でありながら、酸性薬剤を使用した石材洗浄として、最も石材に安全かつ効果的な洗浄が出来る様になり、今まで問題となっていた事の殆どが解決しました。

落水、薬剤落下が無い為、硝子サッシ等の養生も必要無く、地上立ち入り禁止区画も最小で済む事になります。
この為、大がかりな架設費や安全費、夜間作業等が必要なくなり、洗浄効果、内容の割りに低価格での洗浄が可能となります。

剥離した石材(写真)も全て洗浄水と共にバキューム機で回収可能です。
当社洗浄実績ビルでは、全バーナー仕上げ箇所約2300平方メートルに対して15Lバケツ1杯分の剥離石材を回収しております。(1平方メートルにつき6、5CCの剥離石材を回収)

洗浄汚水もバキューム機からの排水に限定されるので、環境問題の一環となる排水への対処も完全にできます。(フッ化イオンの東京都排水条例への適合可能)



メンテナンス契約受注ビルにおいてはそのビルだけの具体的な操作マニュアルを作成し、事故防止に務めております。
構造上の問題や作業改善策があれば、安全性、将来性、法的な尺度でご提案します。
現在定期メンテナンスにおける1か月間の常設ゴンドラ稼働台数34台
高層ビルを数多く手掛けた事による経験と実績により安全かつ無駄の無い作業をお約束します。


親綱と命綱の2本作業。
作業中命綱には荷重が掛からないようセットし2本同時破断を防止します。
厳しい社内規定により安全作業をお約束します。

ゴンドラ作業の落とし穴

建物付帯のゴンドラはそのビル固有の形状に合わせた高所メンテナンス用設備です。架設足場の設置より早く、安値で、高い操作性を有し、専門知識がなくても操作可能です。しかしこの操作性の良さにより、専門知識や経験のない人のゴンドラ操作が多い事から様々な問題が多く発生しているのもまた事実かと思います。
つまり、架設足場や、架設ゴンドラは専門知識と経験が無いと設置が全く出来ない事からそうでない人が設置する事はありえないのですが、建物付帯ゴンドラは殆ど知識や経験の無い人がゴンドラ講習は受けたからという理由で操作、使用している事が多くあるという事です。先ず一般的に知られていないゴンドラの特徴として、自動車やエレベーターの様な機械的完成度には殆ど至っていないという事です。
故障して当然であり、また構造上に欠陥(設計、設置ミス)をかかえている場合も多くあります。そのゴンドラを使用するには大きく分けて二つの知識が必要かと思います。

すべてのゴンドラ作業時、確実な始業前点検を行います。

1.地上安全柵(立ち入り禁止区画)を設置し、作業下部において第三者の立ち入りが無い様にしなければならない等の高所作業としての基本的知識を理解する事。

2.建物付帯ゴンドラはそのビル固有の形状に合う様設計されている為、そのビル(ゴンドラ)固有の操作方法を熟知した上で更に、故障に至る前の初期症状を的確に見つける事。

この2つだけでは無いのですが、最低でもこの程度の条件を満たす専門知識と経験が無いと安全なゴンドラ作業とはいえない様に思います。
しかし現状では上記の通り、ゴンドラ講習を受けたからという理由でこの2つの条件をみたしていない人、特に1の絶対最低条件すら満たしていない人がゴンドラ操作をしている場合もありえます。本来ならば、国家資格試験が必要ではないかと思われる程の重大事故の可能性を含んでいるにも係わらず、メーカーのゴンドラ講習はあくまで誰でも講習終了する条件(講習内容を理解していなくても講習修了証をもらえるのが実態)であり、さらにその講習内容は架設ゴンドラのものであり、建物付帯ゴンドラに関するものでは無いので、基本的操作の注意点等が殆ど含まれていないのが実態です。(この講習だけで、架設ゴンドラの設置は無理)この様に非常にリスクを抱えているにも係わらず、ゴンドラ作業を行う迄のハードルが低くその危険性や機械的未熟度を一般的に認知されてもいない事から、その問題に気づいてすらいないビルが多い事も現状かと思います。
当社においては、社内教育でゴンドラの操作がいかに簡単に動いてしまうかと同時に、いかに危険であるかという事実を的確に各作業員に先ず教育する様にしております。